長音階

今回は長音階です。いわゆる「ドレミファソラシド〜♪」です。
「なーんだ、つまらん」と言わないで下さい。
「ハ長調?イ長調??なにそれ?」と言う人はこれをもう少し詳しく見ることで、分かるようになります。


まず初めに

「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」とギターで弾いてみましょう。


ギターのポジション。赤い場所の音ですが、同じ音なら5フレット辺りでも構いません。



次に「ソラシドレミファ#ソ」と弾いてみて下さい。


ギターのポジション。同じく赤い所か5フレット辺りの同じ音。


「ドレミファソラシド」も「ソラシドレミファ#ソ」も音が違うのに同じような感じになりませんか?なぜでしょう?
秘密は音と音の間隔です。前回「全音と半音」で話した全音と半音を思い出して下さい。


再び「ドレミファソラシド」のギターポジション表を


「ド」と「レ」の間がフレット一つ空いている全音です。「ミ」と「ファ」のように間が無い所は半音です。
弦が変わる所が分かりずらかったら5フレット辺りも見て下さい。5(「シ」は4)フレットの音で開放弦と同じ音があります。
ギターは違う場所に同じ音があったりしますが、音同士の関係(全音、半音)は同じです。

以下同じように見ていくと


となります。「全全半全全全半」という並びになりました。


次に先ほどの「ソラシドレミファ#ソ」を同じように見てみます。





やはり「全全半全全全半」です。つまりこの音の間隔の並びにすればどの音から始めても「ドレミファソラシド♪」と聞こえる(ただし音の高さが違う)ものが出来るんです。これが「長音階」です。

別の言い方をすれば長音階とは、何の音で出来ているのか?ではなく、音の並び方の事、と言えます。
Q・長音階とは?   A・「全全半全全全半」のこと



問題1:次の音の並びを長音階にしてみて下さい。答えはこのページの一番下に置きます。
ヒント:#だけ使います。



さて冒頭で出た「ハ長調」などの意味ですが、日本に西洋の音楽を輸入する際に「ドレミファ〜(イタリア語)」を「イロハニホヘト」に訳しました。
正確には「ハ」から初めて「ハ二ホヘトイロハ」です。下にドレミに対応させます。

イタリア語 ファ
日本語

「ド」は日本読みでは「ハ」。
長調とは長音階の音を使って出来た曲の事です(詳しく言うとちょっと違いますが、今はそれでいいです)。

つまり「ハ長調」とはドの音から始めて作った長音階の音で出来た曲の事です。

さらに上でやった「ソラシドレミファ#ソ」は「ソ」から始まっています。「ソ」は日本読みで「ト」ですね。
この音階の音を使って作られた曲は「ト長調」となります。この場合「ファ#」だけ#が付いていますが、転調(部分的に調が変わる事)が無い限り他の音に#や♭は付きません。(これも厳密に言うとちょっと違いますがそういう事にしておいて下さい)

問題2:「ホ長調」の音階を作ってみて下さい。答えは下の方にあります。

♯の物ばかりになってしまいました。♭が付くパターンを用意しましたので補足としてどうぞ。


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↓問題の答え↓














問題1の答え





問題2の答え