リズム

今回は付点音符と、シンコペーションの単純な形をやります。
まず付点音符ですが、今回は8分音符の物のみを説明します。


音符の右側に小さな点が付いています。この点が付いた音符を「付点音符」と言います。
付点音符になると音の長さが変わります。
どのくらい変わるかというと、「元の音符の長さ×1.5」になります。例えば4分音符でしたら、(4分音符を1拍として数えると)

1×1.5=1.5拍の長さになります。同様に2分音符だと2×1.5=3拍になります。

今回は8分音符なので0.5です。0.5×1.5=0.75となります。中途半端な長さで分かりづらいです。
上の楽譜をもう一度見て下さい。
左の小節は8分音符の付点音符の横に16分音符を3個並べました。普通の8分音符の長さが16分音符2個分ですので、付点になると1.5倍で3個分になります。
数え方は口に出すなら「タ、ア、ア」とでもなりますが、実際の曲の中での取り方は若干ニュアンスが違うかも。下で実際にやってみます。

右の小節は付点8分音符に16分音符が付いた、よくある組み合わせです。
こちらは左の小節の0.75+0.25(16分音符1個分)ですから合計1、つまり4分音符1個分と同じ長さになります。

では実際にリズムを取ってみましょう。

よくある付点音符のパターン


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いつもの様に上の音だけ弾いて下さい。気を付けるのは、付点音符の0.75という中途半端な長さだけを気にしないで、付点音符の次の16分音符と
次の拍の音をきれいに繋げることです。「付点音符はスキップのリズム」という事もあります。
跳ねている感じを出すには0.75の長さをきちっと取るよりも、後ろの16分音符と次の音が繋がった時の「タ、タ」が大事です。
2拍目の付点音符から口にしてみると〜「ター、タ、ター」と意識して取って下さい。


付点音符が連続して出るものもやってみましょう。基本的には同じです。
16分音符の次の音との繋がりを意識して下さい。


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次はシンコペーションです。
楽典的には「強拍の音より弱拍の音が長くなることで、弱拍の方が強く感じる事」となります。
今回は表拍よりと裏拍が長くなり、拍をまたぐタイプのシンコペーションをやります。


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「ここがシンコペーション」と書いてあります。「↓この間↓」と書いている部分がシンコペーションです。
「1と2と」と数えると、「1と2と」というふうに赤字の部分が伸びている部分になります。
拍を打つはずの「2」の部分が伸ばしている事で、音を出して拍を打てないのですが、自分で足を踏むなり、首を振るなどしてしっかり拍を取って下さい。
音を伸ばすということは、「何もしないで良い」ではありません。表拍を意識することで裏に入る音がしっかり打てます。

次回はちょっと変わったことをしてみます。

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