リズム

今回も実際に曲を弾きながらリズムの取り方を練習しましょう
前回と同じく、バッハのアンナ・マグダレーナの為の練習帳から「アリア」です

先ずは楽譜を見て下さい
アリア楽譜PDF
速度指定ありませんが、4分音符をメトロノームで80です
とても音の数が少なく、シンプルですが美しい曲です

練習のポイントですが、4/4拍子なのに最初の小節が4分音符1つ分しかありません
こういうはじまり方をする曲を「弱起(じゃくき)」と言います。弱拍から始まるのでこう呼びます
こういう曲は次の小節を1小節として小節を数えます。なので2段目の最初の小節が4小節目、となります

さらに、7小節目を見て下さい。4分音符が3つで3拍しかありません
全体的に1拍分、ずれていると考えて下さい
この為、前半(上から2段まで)と後半(3段目から)の始まりと終わりで、4拍分には足りない小節が出来てしまいます
一見そこで小節が終わっているので一休みしたくなりますが、休符が無い限り弾くのを止めてはいけません
注意して下さい

では、第一ギターの方から弾いてみましょう。「シ」に♭がついたへ長調です
パート譜をPDFで用意しましたが、かならずスコアも見ながら練習して下さい。1stPDF
第二ギターの音源です。こちらと合わせてみて下さい。2nd_mp3
最初に3拍ベルの音が鳴ります。1、2、3、「」で弾き初めて下さい

7小節目は上で書いたように、お休みせずに最初に戻るか、繰り返し時には次に進みます
1、2、3、「」で最初の「ド」か次の「ミ、ファ」です
後半は
最後も、1回目は8小節目前に戻るので注意して下さい。1、2、3、「」で「ミ、ファ」です


次は第二ギターです
パート譜はこちら。2ndを練習する時も必ずスコアも見て下さい。2ndPDF
第一ギターの音源です。合わせてみましょう1st_mp3
最初に3拍ベルが鳴ってから、1stギターの音が始まります

第二ギターでは、お休みが多いのでかえって難しいです。しっかりリズムを取って弾いて下さい
特に注意するのは最初です。ベルの3拍分プラス、1stギターの「ド、ファ」を聴いてから弾き初めになります
リズム苦手な人にとっては、待つのは弾くより難しいですが、ベルに合わせて「1、2、3、ド、ファ」と数えれば分かると思います

さらに同じことが7小節目(前半の終わり)から次に行くときに起こります
2ndの「ド、ソ、ド、」の後に1stの「ド、ファ」を聴いてから2ndの弾き初めになります
最後の小節も同じです。1回目は繰り返しあるので2ndの「ファ、ド、ファ」の後に1stの「ミ、ファ、ソ」を聴いてから2ndの始まりです


如何だったでしょうか?ゆっくりで音の数も少ないのに難しいと感じる人が多いと思います
自分だけでリズムを取るのではなく、別パートの音を聴きながら弾かないと、こういう曲は合わせにくいです


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