クラシックギターってどんなもの?
このサイトにこられた方は、すでにギターを弾いている人、これから始めようと思っている人自分で弾く気はないけれど聴くのは大好き、ちょっと興味がある、など様々だと思います。
このページでは「クラシックギターのことをよく知らない」、「最近始めたばっかりで、、、、」という方に向けたごくごく簡単なクラシックギターの歴史と、主な有名曲の紹介をしたいと思います
マニアの方には物足りないと思いますが、ご勘弁を
クラシックギターの歴史
(ごく簡単に)
・ギターの発祥はそもそもアラブやインドの民族楽器にあるといわれていますが、現在私たちがよく知っている6本の弦を持ったギターの成立は、それほど古い昔のことではありません。
・先ず18世紀から19世紀前半にかけて、<古典派>と音楽史で呼ばれる時代にそれまで使われていた、<バロックギター>という複弦のギター(12弦ギターのように2本の弦を1セットとしてそれを5セット以上張ってある)から単弦(普通の弦)のギターへの移行はすでに終わっていました。
・この時代に活躍したフェルナンド・カルリ、マテオ・カルカッシ、フェルナンド・ソル、ディオニシオアグアドといったギターリストたちが書いた曲はほぼ6単弦ギターのための作品です。その後ロマン派の時代に入り、ギターリストたちも表現の拡大を求めたのか、ギターの弦の数も6〜10本位にまで増えます。
・そして19世紀の終わりに入り、ギターの世界は一人の天才を迎えました。
“フランシスコ・ターレガ ”です。
スペインのカステジョン・デ・ラ・プラーナに生まれたこのギターリスト・作曲家は自らが書いたすばらしい曲を演奏して、スペインだけでなくヨーロッパ各地を回り、各地で絶賛されます。
・彼は”アルハンブラ宮殿の思い出 ”と言う名曲の作者として有名ですが、ほかにもすばらしい曲を多く残してます。
・さらに彼は作曲だけでなく、弟子の教育や楽器の開発などにも携わり、名工アントニオ・デ・トーレスと共に、それまでのギターよりも大きく、豊かな音が出るギターを作りました。彼はオーソドックスに6本弦のギターを使っていました。そのせいばかりとはいえませんが、彼の影響力の強さが現在の6弦ギターの定着に大きく貢献していることは間違いないでしょう。
クラシックギターのレパートリー
・クラシックギターは基本的にはソロ、つまり一人で弾くものです、もちろん2、3、4重奏やほかの楽器との組み合わせもありますが、まず一般的なのはソロ演奏でしょう、つまり一人でメロディーを弾きまた伴奏も弾くのです。ギターでそんなピアノみたいなことができるの?と思ってしまうところですが、それができてしまうんです。もちろんギター特有の不自由さと、いうのはありますがかわりにギターにしかない魅力もあります。
・まず一番有名なのはなんといっても“アルハンブラ宮殿の思い出 ”だと思います。あと“ロマンス”(禁じられた遊び)もですね。ヴァイオリンの“チィゴイネルワイゼン”、ピアノの“エリーゼのために”という感じです。
・オーケストラとのコンチェルトも入れれば、“アランフェス協奏曲 ”の第2楽章は聞けば誰でも知っているでしょう。
・今も昔もかわりなく、ロマンチックなメロディーをもつ小品は根強いよい人気があります。F・ソルのエチュード“月光” や“夢”、F・ターレガの“ラグリマ” 、“アデリータ” などは初心者にとって大きな目標になることが多いようです。
・I・アルベニスやE・グラナドスのピアノ曲からの編曲ものもオーソドックスなレパートリ−ですグラナドスのスペイン舞曲第5番“アンダルーサ”、アルベニスのスペイン組曲にある“アストゥリアス”などはクラシックギターリストにとっての宝物だと思います。
これらの曲は必ずしもギターで弾き易いものばかりではないのですが、近代のギター音楽はF・ターレガ、I・アルベニス、E・グラナドスの作品から始まり、その後巨匠アンドレス・セゴビアによる作曲家への働きかけから現代に通じるクラシックギターオリジナル曲の誕生となったのです。
・最近ではジャズや南米のリズムを取り入れた作品も人気があります。また昔はあまり弾かれなかった古典やロマン派の長大な作品も弾かれるようになりました。
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