ヌリア・モーラ・フェルナンデス
(1970年マドリード出身)
フェラース中等科音楽院で教わった先生です。
写真でもきれいですが本人はもっときれいでした。
よく見るとわかりますが、体が小さい人でギターが巨大に見えます。
手も小さかったのですが、難しい押さえ方もすいすいとこなしてました。
女性らしい、しなやかさと、美しい音、それとダイナミックな表現で素晴らしい演奏を聞かせてくれました。声楽家としての勉強もしていて歌もプロ級でした。
レッスン中にも何度か歌ってくれたのが、とても良い経験と思い出になってます。
王立音楽院を首席で卒業し、スペイン政府から奨学金を得てカナダへ留学し、アルバロ・ピエッリに師事。国内でいくつか重要なコンクールに入選、と大変輝かしい経歴を持ちながら、自分が在学中に30才の若さで急逝してしまいました。
彼女が天国で好きな歌とギターを楽しみ幸せに暮らしていて欲しいと祈ります。
ガブリエル・エスタレージャス
(1952年マジョルカ出身)
マドリード王立音楽院で師事した先生です。
エスタレージャスはマジョルカ島に生まれ、10才の時にロンダージャというセレナードを奏する楽団に入ってギターを弾いていましたが、巨匠セゴビアがロドリーゴの「ある貴紳のための幻想曲」の演奏をしている録音を聞いた時にギターがオーケストラの中で主役としてすばらしい音楽を聞かせているのに感動し、本格的にギターと音楽の勉強を始め、アリカンテ高等科音楽院を主席で卒業。
その後、ターレガ国際コンクールをはじめとするスペイン中の主要なコンクールで1位を取り、コンサート活動を始めた後、一時期オーケストラの指揮者をつとめます。
その後再びコンサート活動を始め指揮者としての活動から得た新たな音楽観からギターの新しい可能性を開拓するためアントン・ガルシア・アブリルやトーマス・マルコといったスペインの様々な作曲家とコンタクトを取り、現在までに数え切れない作品の(オーケストラとの協奏曲を含む)初演やCD録音を行い注目を集めています。
マドリード王立音楽院ギター科教授を長年勤めましたが、現在は演奏と録音に専念されています。
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