リズム
気分を変えてリズムについて。
技術的に難しい曲にチャレンジするくらいの人の中にも、リズム取るのが苦手な人が結構います。
クラシック音楽の演奏だとアッチェレランド(早くする)やリタルダンド(遅くする)など、テンポをルバート(ゆらす)して弾くことが多いのでかえってインテンポ(テンポを崩さず)で弾くのが難しい、と感じる方も多いのではないでしょうか。
自分も最初から最後までの完全なインテンポ演奏は苦手です。そしてさらに日本人はリズム感が弱い、とよく聞きます。
これは個人差あるので言いがかり的な部分もあるのですが、ちょっと思い当たる事を以下に書きます。
3、3、7拍子はただの4拍子です
運動会などで行われる「3、3、7拍子」ですが、ちょっと思い出してみて下さい
「3、3、7びょう〜し! せ〜の!チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャチャチャチャチャ」でした。
と、こう書くと3、3、7ですが、実際には
「チャチャチャうん、チャチャチャうん、チャチャチャチャチャチャチャうん。」です。
手を叩いている(笛を鳴らしている)部分だけが3、3、7なのであって、「うん」の部分を勘定に入れたら
チャ | チャ | チャ | うん | チャ | チャ | チャ | うん | チャ | チャ | チャ | チャ | チャ | チャ | チャ | うん | |||
1 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 3 | 4 | 1 | 2 | 3 | 4 |
音楽では何も音を出してない「うん」の部分も拍子として数えなければいけません。なのでこの3、3、7拍子は西洋の音楽では単なる4拍子なんです。
この「音を出さない部分も数える」という感覚が分かりにくい人はリズム取るの苦労します。
「リズムを取る」という事と「音を出す」事はイコールではないんですね。音を出さなくてもリズムを取らなければならない、という事もあります。
楽譜に出てくる休符は「何もしないでいい」ではなく「その長さ分の無音の状態を作らなければいけない」ということです。
さらに自分で勝手に「うん」を入れてしまってもいけない事になります。「うん」の分だけ拍が余計に追加されて、実際のリズムと違ってしまいます。
次回から楽譜からのリズムの取り方を見ていきましょう。いつものように初心者向けですが、気になる人もこの機会にチェックしましょう。
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